こんにちは、神田(@kang1118)です。
海外航空券を調べているとき、乗継が必要な行程を見かけたことがある人も多いハズ。

乗継1回と赤字で表示されています。
目的地が遠くなればなるほど、航空券を安い順で並べたときに
乗り継ぎが含まれる旅程が先頭に表示されています。
ではトランジット・乗り継ぎと呼ばれるものは一体なんなのでしょうか?
トランジットのことを知っておくと、海外旅行の選択肢がもっと広くなりますよ!
- 乗り継ぎってなんだ?という人
- 予約したい旅程に乗り継ぎがある人
直行便と乗り継ぎ便
直行便は目的地まで一度も着陸することなくダイレクトに向かう便。
それに対し乗り継ぎ便というのは、
最終目的地に向かう途中、目的地ではない別の空港に降り立ち、飛行機を乗り換えて目的地に向かうこと。

乗り換える飛行機は基本的に同じ航空会社であることが多いですが、別の航空会社になることもあります。
どちらにせよ、乗る機体・便名は別のもの。
乗り継ぎが最終目的地までの間に1回ある場合は、航空券は合計2枚になります。
トランジット(transit)の元々の意味は「給油その他のために一時他国の空港に立ち寄ること」。
基本的には経由便のことを指していたのですが、今は飛行機を乗り換えることも同様に、乗り継ぎ・トランジットと呼んでいることが多いです。
言い換えれば乗継は「飛行機の乗り換え」のこと。
なので国際線の案内掲示板には、乗り換えを意味するTransfer(トランスファー)という案内が出ています。
例えば大宮駅から、ディズニーランドのある舞浜駅に行きたい場合、直通電車はないので一度東京駅まで行き、京葉線の電車に乗り換えますよね。
そんな感じのイメージです。
経由便とは?乗り継ぎとは違う?
乗り継ぎ便と混同しやすいのが「経由便」。
これが通常トランジットと呼ばれるもので、
“最終目的地に行く前、別の空港に降り立ち待機の後、同じ飛行機で最終目的地に向かう“こと。
“同じ飛行機で“というところが乗継と異なります。
待機時間が短い場合は機内で待つことになりますし、
長くなる場合は一度飛行機をでて、トランジットエリアで待つことになります。
まれに機材が変わることもありますが、同じ飛行機扱いです。

この場合は乗継とはならず経由という表記になります。
分かりにくくなっていることも多いのでよく確認してみてくださいね。
なぜ乗り継ぎ便の方が安いの?
乗り継ぎ便にすると、別の国や都市に降り立つことになり、
かかる時間も長いのにどうして直行便より値段が安いのでしょうか?
それは飛行機の需要に関わってきます。
飛行機の価格の仕組みはこちらの記事で解説しています。
安ければ直行便を選ぶに越したことはありません。
冒頭で載せたバリ行きの便を直行便で調べてみます。

ガルーダ・インドネシア航空で¥49,723。
時期も時期なので直行便とあんまり変わりませんね;;安〜い
それでも乗り継ぎをする香港航空の飛行機の方が安くなっています。
香港航空の日本⇄香港⇄バリ島
どこかの路線が安くなっているために、乗継便の方が安くなっているんですね。
乗り継ぎを含む航空券を予約するときに注意すること

現地到着時間を確認しておこう
乗り継ぎ便を選ぶと、直行便より目的地への所要時間が長くなります。
中には出発日の翌日や、深夜の到着になることも。
インターネットで航空券を調べる際に、安い順だとだいたい
乗り継ぎ時間がかなり長いものなどが、先に上がってくる場合が多いです。
ただ料金が安いから選ぶのではなく
日本を何時に出発して、何時に現地に到着するのかは最低限確認しておきましょう。
乗り継ぎ時間に注意しよう
乗り継ぎ地に到着する時間と、次に出発する時間を確認し
出来るだけ間が2時間以上空いているフライトを選んだ方が良いでしょう。
乗り継ぎ地に着いた後、乗り換え先の飛行機まで自力で移動しなくてはいけません。
必ずしもゲートが近いとは限らないですし、航空会社が異なる場合はターミナルが変わる可能性もあります。
また飛行機は天候のトラブルなどで、到着に遅れが生じることもしばしば。
そのようなことも踏まえて、余裕を持った時間の便を予約すると良いでしょう。
一番注意したいのが、航空券を別々に予約した場合です。
例えば①日本から香港まで、②香港からバリ島まで、を別々に予約した場合。
1つの予約とはみなされないため、一度入国してもう一度チェックインのし直しが必要になってくることもあります。
またよくあるケースは、日本国内線(LCC)+国際線というパターン。
例えば国内線が悪天候で遅延してしまった場合。
国内線も国際線もJALなど同じ航空会社で、
同じ予約であれば何かサポートを受けられる場合がありますが
国内線がPeach、国際線がJALで別々に予約してある場合は注意。
これはPeachが遅延してもJAL側からの保障はありません。
止むを得ずこのような航空券になる場合ももちろんあります。
その場合は十分に注意しましょう。
出発当日に注意すること

乗り継ぎ便の搭乗券(ボーディングパス)はいつ発行になるか
出発日に空港カウンターで発行される搭乗券は、
乗り継ぎ地までものか、乗り継ぎ先の搭乗券も発行されるか確認しましょう。
乗り継いだ後の飛行機が同じ航空会社なら、最初のチェックイン時に発行される場合が多いですが、貰えない場合もあります。
その場合は乗り継ぎ先のトランスファーカウンターでチェックインをし、乗継先の航空券を受け取ってください。
荷物は最終目的地まで向かうかどうか
自分の乗り継ぎもそうですが、荷物の管理も重要です。
チェックインカウンターで荷物を預ける際に、
荷物は最終目的地まで行くかどうかは必ず確認した方が良いでしょう。
こちらも同じ航空会社同士であれば、最終目的地まで荷物を取り出すことなく向かう場合が多いです(バゲージスルー)。
ですが、航空会社が変わったりする場合は乗り継ぎ地で一度荷物をピックアップし、
利用する便にもう一度預け直すといった作業が必要です。
国際線から現地国内線に乗り換える場合はこの作業が必要になるケースが多いです。
チェックインの際に、乗継地で荷物のピックアップは必要か
荷物に取り付けられるタグにはどこの空港と書いてあるかなどを確認しましょう。

乗り継ぎに遅れないために
- 機内前方の座席を確保しておく
- 迷ったら空港職員に頼る
乗り継ぎにあまり時間が取れない場合、なるべく飛行機を早く降りて移動時間を長く取りたいところ。
機内後方座席だと、着陸してもなかなか機内から降りられません。
そのため事前になるべく機内前方・通路側の座席を確保しておくことをおすすめします。
事前にCAさんに乗り継ぎがあることを伝えておいても良いかもしれません。
また、空港ではEチケットの控えや、搭乗券を手元に持っておきましょう。
言葉に不安があっても空港職員の方はなんとなく理解してくれるので 迷ってしまいそうだなと感じたら、Eチケットなど自分の乗る便がわかるものを提示すると良いです。
まとめ

Transferの表示はどこの空港でも大きく掲示されているので
そこまで心配しなくても大丈夫。
一度乗り継ぎを経験してしまえばなんとなくこんな感じかというのがわかってくると思います。
何より大切なのは、余裕を持った乗り継ぎ時間を確保しておくこと。
乗り継ぎ先で時間があれば、休憩もできますし
一泊して乗り継ぎ地の国を楽しむのも良いですね。
目的地以外の国を楽しめるというところは乗り継ぎ便のメリットでもあります。
直行便より安いことも多い乗り継ぎ便。
ぜひ利用してみてくださいね!
おすすめの座席はこちらで解説しています。